KonaHawaiiのブログ

ハワイ島コナの自然とハワイの文化、徒然なるままに

コナコーヒー・リビングヒストリーファームKona Coffee Living History Farm(内田農園)

あろはあういならー

午後の暑さが少しゆるやいで来ました。

海の水は、まだ暖かく、

まったりシュノーケルが楽しめます。

トゲチョウチョウウオのケイキ(子供)を

2箇所で見つけました。

トゲなし段階

ミツボシクロスズメダイの幼魚と一時的に共生

どちらも動きが速くボケボケ

オトナは名の如くスレッドフィンをなびかせています。

 

 ☕️

コーヒーフェスティバルにちなんで

私が1998年から2003年まで働いていた

コナコーヒー・リビングヒストリーファームの

紹介です。

国やナショナルトラストの史跡として

登録され色々な賞を得ています。

 

2020年のトリップアドバイザーの

トラベラーズチョイスでは

トップ10に入っています。

 

場所はキャプテン・クックのマナゴホテルの北

内田一家の家と農園を

潰してしまう一歩手前で

コナ歴史協会が買い取って保存し、

1925年頃の状態に復元し

「生きた博物館」として甦らせたのでした。

 

1998年に正式にオープンしましたが

当時のツアーは1時間半以上かかるので

日本からの駆け足団体ツアーバスは

あまり来てくれず、、でした。

今は観光の仕方が変わって

個人でマイペースとなっているので

日系人の歴史を学びたい方にはピッタリ

 

現在営業は、火曜日と金曜日10時から2時

1:15の入園が最終で

インタープリーターがいる

作業場、家の中、農園

と3箇所を巡る形

急いでいる人は、ささっと垣間見るだけでも大丈夫

 

入り口にミニ博物館があり

ここで入園料($15〜20)を払い

ロバに挨拶してから入ります。

1925〜45年にタイムトリップ

8月〜12月頃のコーヒーの収穫

昔は高く伸ばしていたコーヒーの木

主に子供が「ハシゴ」に登り、

さらに「カギ」を使って枝を引き寄せ、

先についた紐を足で押さえ

両手でピックしていました。

 

脚立はちょうつがいではなく、

1箇所のボルトで繋がれ

斜面のどんな角度でも4つの脚が

地面に着くよう工夫されています。

 

収穫後の「チェリー」の袋をロバに乗せて

クリバ」=繰り場 まで運びます。

工場という言葉が存在しなかった頃の日本語

 

まず「ジョーゴ」にコーヒーチェリーを流し込み

エレベーターで少しずつ観覧車のように上げて

皮を剥ぐ機械を通し、皮はコンポストに

種(コーヒーの実)は「アライバコ」に

という作業が行われました。

繁忙期は夜、石油ランプを付けての作業でした

アライバコ」のお風呂に一晩浸かり

攪拌され(水に入って混ぜる)

滑りが取れたら「ホシダナ」に広げられます。

 

雨が降れば屋根を閉じ、晴れれば開ける、

開閉自在の車付きトタン屋根

日系人の発明です。

今でも日本語がいきているコナのコーヒー産業

水道もなく井戸も溶岩を掘り抜かないと

辿り着けないので

ウォーターキャッチメントの水槽が各家に

ありました。

日本の桶職人や家具職人が

移民して来た時代もあったそうです。

富山の薬売りも来ていたり、、

家の中には、日本出身の方が

バイリンガルで説明をしてくれます。

おにぎりの作り方を見せてくれたり

コーヒー豆を挽かせてくれたり

 

水槽の雨水をタバコの葉の入っていた袋で

濾過しただけの水を飲んで

皆、元気で働き、

一世の内田大作さんは99歳の大往生

オーシャンビューのダイニング

小津安二郎風のライティング

海側に「ぼちゃ」=風呂場

別の場所に腰掛け式の「ベンジョ

 

大作さんは熊本は玉城郡の出身

肥後もっこすの頑固さと

ワサモンの新し物好き、勉強好きの性格

居間兼客間兼寝室

この壁を取り払って

長男の結婚パーティが

行われたそうです。

奥の裁縫室で夜中までミシンがけをしたり

朝イチでカマドに火を起こしたりするので

奥さんのシマさんの寝室は別

なぜか子供さんは5人いてはったそうですが、、

 

後から増築した子供部屋
高級品のタイプライターがありました。

私が働いていた頃は

内田家の末っ子のフサエさんがご健在で

色々、アドバイスをしに来てくれていました。

 

2月のある日、農園に足を踏み入れた途端

満開のコーヒーの花の香りに包まれ

ミツバチの羽音に、涙腺をくすぐられた

あの夢のような瞬間を思い出しました。

 

日本人のハワイはリゾートやゴルフ場で

こんな古い家を保存することなど

眼中になかったりするけど、

コナの歴史協会の白人の眼から見ると

ここは宝の山に見えたのでしょう。

 

小農園ロバも老婆も重労働

 

3日の夜のランタンパレード

メキシコのクループがちょっと派手だったのと

大福寺の太鼓が景気よかったけど

ポリネシア絶叫グループがいなかったので

今年はちんまりと、、

ハレハラヴァイでのコンサートは
この14歳のカマハオくんの歌が

最高でした。

マーラマ・ポノ🙏  まはろなーあくあ

まはろぬーい