KonaHawaiiのブログ

ハワイ島コナの自然とハワイの文化、徒然なるままに

末勝さんの話 A story of Suekatsu

残暑お見舞い申し上げます。

No moreナガサキ

No moreヒバクシャ

       🙏🏻

 

1922年、末勝さんは日系2世として

ヒロで生まれます。

多くの日系男子の例に漏れず趣味は釣り、

母はレストランを経営、

店は、肉屋の隣だったので、

ステーキ屋として人気の店となりますが、

店内で銃撃事件がおこり廃業、店を

「カフェ100」に売ってコナに来ました。

 

「ダメなコーヒー山」を騙されて

高く買わされたそうです。

 

末勝さんは、シャイで30歳を過ぎても独身でした。

日本の姪御さんがお膳立てをして、

熊本までお嫁さん探しに行ったそうです。

「アメリカさん」に嫁に行きたい女性は

すぐ集まったらしく、10人

熊本城で、その候補者、一人ずつと会い

気に入った一人をホテルのお部屋で委細面談?

・・・そういう時代だったのです。

 

1956年の貧しい日本から、

「夢のハワイのコーヒー園」へ来たお嫁さん、

田舎のお風呂もない小さな小屋で

苦労をしますが、

新婚の二人にとって、

誰もいないコーヒー農園はロマンチック

前に住んでいたフィリピンの人が掘った井戸の水も

あったそうです。

 

ハシゴ(脚立)に二人でイチャイチャと

登ってコーヒー・ピックをしたそうです。

「今日は子供を作りましょ!」

と言った日に長男を授かったそうです。

 

その子が9歳の時、

お父さんと釣りに行きました。

ホオケナの近くのこんな岩場

荒れていて、大波を被ります。

 

その頃、ママはカイルア湾沿いのヒルトンホテル

(現在のロイヤルコナリゾート)で働いていて

ホテル内も大波を被り、

魚が床に打ち上げられる嵐の日だったそうです。

これは今のロイヤルコナリゾート前

 

だんだん天気も波も荒れてくるので

「もうヤメよう」と言う息子を

「あと1時間!」と制して、、

魚を見せてママを喜ばせたかったのでしょう。

 

その時、大波が来て二人とも足を掬われ、

さらわれてしまいます。

岩場から落ちたのが

潮流で渦潮のようになっている所

コナには、こんな洗濯機のような

ゴツゴツ岩場がたくさんあります。

 

水中で揉まれながら息子さんは、

パパが背中を持ち上げてくれているのを感じ

「助かる」と思います。

そのまま2時間、顔を水面に出し、

息を続けることができました。

背中を下に向け、腕を広げれば浮くと

知っていたし、

パパが体を支えてくれているので心強く、

水も余り飲まずにすんだそうです。

 

一緒にいたフィリピン人が助けを呼びに行き

近くでスピア・フィッシュをしていた人が

救助に来てくれたのが2時間後

息子さんは、なんとか助かりました。

背中を押し上げてくれていると

その手をずっと感じていたパパは、、

行方不明

 

次の日、波がおさまってから捜索したら

末勝さんは、落下して頭を打ったあと、

岩場の隙間に入り込んで、そのまま

傷だらけで発見されました。

横にあった洞窟に

吸い込まれていたら捜索不可能、、

見つかったのは、かなりの幸運

 

検死によると、肺に水が入っていないので

溺死ではなく打撲による即死。。。

 

では、息子さんの体を持ち上げていたのは、、

亡くなったパパの念力?

 

その翌日、ママがショックで

昼間から寝ていた時です。

気がつくとベッドにパパが入って来て

イポイポ、、生々しい皮膚の感覚、

「あら、あなた帰って来たのね!」

と思ったそうです。

写真はイメージです💦

(去年のケアウホウで撮ったマンタ)

宙にも舞うような気持ちに、、

そんなことが何回かあったそうです。

 

事故は1968年4月14日、復活祭の日でした。

享年45歳、54年前の出来事

息子さんの息子さんは今年30歳

未亡人は90歳を過ぎても

毎日元気に仕事をされていて幸せそう、、

「末勝なのに最後勝たなかったね〜」

とはおっしゃいますが、、

 

末勝さん末には家族を勝たせたり

 

マーラマ・ポノ🙏  まはろ末勝さん

まはろ読者様 お疲れ様です。。