KonaHawaiiのブログ

ハワイ島コナの自然とハワイの文化、徒然なるままに

カメハメハ エカヒ Kamehameha Ekahi

あろは かかひあか〜!!  おはようございます!

6月11日はカメハメハ大王のお誕生日

こちらは、また雨でしっとりと夜が明けました。

f:id:KonaHawaii:20200610153939j:plain

これはコハラの北部、カパアウにあるカメハメハ1世の像です。

 一世=エカヒ 二世=エルア 三世=エコル 

1番、2番、って感じです。普通に数える時はカヒ ルア コル

 

この像は稀有な運命を辿っています。

1878年にイタリアで制作されパリで鋳造、それから

ホノルルへ運ばれる途中、

船が南米の最南端のホーン岬近辺で沈没してしまいます。

パナマ運河がなかった頃です。

 ホノルルのイオラニ宮殿前に現在ある物は、

再度制作され建立されています。

後年、沈船から引き上げられたオリジナル像が、

ここまで、はるばる運ばれました。

 

 向かいのお店のアイスクリームを片手に、

呑気に見る物ではなかったのです。

(という本人が率先してやっています)

 

カメハメハ・エカヒは1758年11月に生まれたと推定されます。

もちろん、記録が残っていません。 口伝によると

明るく燃える星が大空を横切った夜、ということなので、

ハレーすい星がコハラで見えた夜を

算定した日にちだそうです。

 

カパアウでは、例年、この像の近辺で

パレードやフラの奉納が行われます。

大王終焉の地、コナではアフエナ・ヘイアウで

こじんまりとした儀式が司られ、

次の日曜、パレードが開催されていました。

 1871年、カメハメハ5世が、初代を讃えるために6月11日を

記念日(誕生日)に制定したそうです。

日付が不明なので誕生日も制定できるのです。

f:id:KonaHawaii:20200610160142j:plain

数年前の写真です。

コナのカイルアピア横、カマカホヌにあるアフエナ・ヘイアウ

6月11日早朝、地元の縁の人たちが、Kapu(神聖)区域に入り

祈りを捧げレイやフラを奉納します。

左の白いキヘイの彼の吹く貝の音で儀式が始まり、終わります。

 

カ・メハメハの意味は、前にも書いたように”The Lonliness”

「寂しい人」母のお乳を飲まずに育てられたMr.ロンリー

でも、それは元服?後の名で、幼少期はPaiʻea

パイエアという名前でした。カニ(硬い甲羅の)と言う意味です。

ココイキという所、雷、イナヅマ、嵐、地震まであった

ハレーすい星の来た夜です。

カヌーの中で生まれ、すぐさま、お乳も飲めずに

”ナエオレ”という俊足の首長に抱きかかえられ、

ポロル渓谷の奥のアーウィニという母親の従姉妹のいる洞窟まで

連れて行かれます。

預言者が「その頃、生まれる男の子が王になる」

と言ったので、当時の王は、全ての男の赤ちゃんを

捕らえろと、命じていたのです。

 

大雨続きでカパアウに来ると、川になっていて

そこを渡らなければいけません。

ナエオレは、赤ちゃんを包んだ、カパという布でしっかり抱きしめ

水に入ります。アウは水に浸かるという意味

手作りの不織布、カパが濡れてしまった場所、で、カパアウ

そこに、銅像が建っているのです。

そして、その銅像も海にどっぷり浸かっていたものです。

f:id:KonaHawaii:20200611090942j:plain

これも同じ時のもの。カメハメハ・エカヒのお付きの人たち

警備員、カフナ(僧侶)ナエオレ?

見物客はたまたま泳ぎに来た私一人でした。

 

明日はキングカメハメハ・ホテルが、まだ、立ち入り禁止なので

何もできないそうです。

f:id:KonaHawaii:20200611092053j:plain神域なのですが、現代では、脇で泳いだりカヌーを漕いだりダイビングしたり

何でもさせてもらえる楽しい場所です。これも数年前の写真。

(元祖アフエナ・ヘイアウは故ポール・アレンの別荘内でしたが、)

 

カメハメハは若い頃は好戦的でしたが、

「老若男女が自由に旅ができ、パドルが折れた旅人を助け

安全に休息できるように」と法律を作って

民の平和を目指し、晩年を過ごしたそうです。

コナの立地が王の心にも安らぎを与えたのでしょうか。

f:id:KonaHawaii:20200611093558j:plain

昨日の夕陽です。

コナ・シーサイドホテルが7月8日から再開するそうです。

2人乗りカヤックに家族で乗るのはOKですが、チームでカヌーを漕ぐのは

まだですね。6フィート離れられないので、

 

赤子抱くナエオレ強し、折れないよ

 

お母さんに育てられていなくても、立派な人はたくさんいますね。

梅雨入りを恵みの雨、心の洗濯、と楽しんでくださいね。

マーラマ・ポノ🙏  まはろ〜 カメハメハ・エカヒ〜 おおきに〜