KonaHawaiiのブログ

ハワイ島コナの自然とハワイの文化、徒然なるままに

L とR

あろは〜

友達にカタカナが多くてしんどいと言われたので

今日はカタカナを最少限にしてひらがなと英字でやってみます。

でも最近の日本、”ステイホーム”とか”ソーシャルディスタンス”とか

不要不急のカタカナを使っているように見えますが、、

 

明朝出る月の名前は、終わり、死を意味するMuku

うっすらとでも出てくるかと張っていたのですが

5時ごろから白んで来た曇り空、月は終わっていました。

 

今日は悲願のL とR の表記の話。

Maoriでは R  ハワイでは L  なんでしょう?

Aroha /  Aloha      Romiromi / Lomilomi

まだまだあります。

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このイルカが泳いでいたKailua湾は、1823年のWilliam Ellisの見聞記には

Kairua と書かれています。Ellisはイギリス人宣教師ですが文化人類学者のように

ポリネシアの島々をめぐり探検もして、言葉や地名を英字で記した本を

出しています。 彼はKirauea、Pele、 と、RもL も両方使っています。

でも、コナの港Kailuaは一貫してKairua と書いています。

 

アメリカ人宣教師がたくさん来始めてから変わりました。

多分、アメリカ英語はR をかなり巻き舌で発音するのか、

ハワイの原住民の言葉からRが聞き取れなかったのか、

ハワイ語を系統立てて表記するために Lを使うようになり

R が使われなくなっていったようです。


元々はニュージーランドのMaoriと同じように Rとも聞こえる発音だった、

日本語の”らりるれろ”に限りなく近い発音だった、と考えられます!

船の記録からカイルア湾入港の記述をみると

1815年 Tyroa  

1823年 Cyrua  

1840年 Kayerooa  

というのが見つかります。3つともカイルアのことです。

L は全く使われていません。

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Ali'i ドライブから見たKailua湾 アリイもL を力強く

発音しないと通じません。

 

ちょっと前まで、aroha〜 アロハ〜 

と発音していた人たちもいたようです。

今は あろは〜 というと悲しい哉、笑う人がいます。

本当は正統派ハワイ発音だったのですが、、、

L より柔らかくて優しいですよね。

 

言葉も発音も日々変わっていって、多数決で動いていきます。

日本人も仕方なく”aloha” とL の音を強いられるように

なってしまいました。

 

Hula もそうです。日本から来た知り合いが

フラが好きと伝えようとして、

Love Hulaが ”Rub Fura" と聞き取られてしまったり

ということがよくあります。

 

ランスさんという人と会いました。

他の知り合いのランスさんは Lance

だったので注意深くLのLanceで呼んでいて、

数年経ったある日、メールが来て初めてRanceだったのに

気が付いたり、最近はスペルを言ってもらって

脳裏の写真に貼っておくことにしています。

 

ハワイ語が英字の代わりにカタカナを使うように

なってくれればいいのにと、儚い夢を見たりします。

そうなれば Maoriとの距離も近くなりそうです。

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底からまっしぐらにカメラに向かって上がって来たところです!

”あ、亀だ!” と言いたい時 

”Look! Turtle!”とL とRの交錯を苦労して発音するより

”ホヌ!” と言えばいいのです。

亀見つけ好きは、ハワイ語に感謝の意を表したいと思います。

 

ある日までカイルア スペルに R ある!

 

マーラマ・ポノ🙏  アロハ! マハロ!