KonaHawaiiのブログ

ハワイ島コナの自然とハワイの文化、徒然なるままに

ウミ(10、王の名)

アロハ・カコウ!! 

今夜の月はラアウ・パウ

月の入りが昼間なので”大根の薄切り月”が見られます。

月が沈む位置が大きく南に移動しています。

 

今日は10日、10のハワイ語はウミ

ウミは、一番最初にハワイ島(の大部分)を統一した

王様の名前、後からつけられた名前なのかもしれません。

漢字の十に束ねるという意味があるように

ʻumi も”10”と”束ねる”と言う意味があります。

指の数だから、まとまりがいいのですね。

 

15世紀、ワイピオにリーロアという

力を持った首長がいました。

アカヒクレアナという美女が沐浴をしているところを

たまたま見てしまい、ひと目ぼれします。

階級が下の女性との道ならぬ恋ですが、二人にはウミと言う

息子ができ隠し子としてアカヒクレアナが育てます。

ウミが成人した時にリロアのもとを訪れます。

生まれた時にもらった王族のマロ(ふんどし)と

鯨の骨のレイを持っていたので、

リロアはウミを長男として認めます。

正室の息子は次男なので土地はもらうのですが

人民からも人気がありカフナ(神官)のアドバイスにも従い

王として島全体を治めることができるのはウミでした。

コナの老いた首長のエフヌイカイマリノを撤退させ

カイルア湾に上陸します。

f:id:KonaHawaii:20200511085433j:plainPa o ’Umi ウミの足場が造られ、

そこにワイピオからのカヌーが着けられたそうです。

1500年初頭の頃の岩がまだ少し残っていて

春の干潮時に現れます。

小さいホヌ(亀)も写っています。右ヒレが折れている子です。

ウミ ア リロアがウミの本名です。

1490年頃に生まれ1525年頃亡くなった

らしいのですが、記録もなく定かではありません。

 

ワイピオでタロの栽培を広めて成功させたウミは

コナでも農業をシステム化させたそうです。

低地はさつま芋、その上の林の入り口はバナナ

現在のコーヒーベルトの高さはパンの木、その上の

雨の多い所でタロ芋、と言うようにコナ全体の

気候に合う農業改良をし、漁業も発展させました。

 

アフエナヘイアウもこの王が造ったものだといわれています。

ウミ王の墓はアフエナヘイアウと

ハワイ島のピコ(中心地点)との

ちょうど真ん中に設けられています。

 

”パ オ ウミ” ウミの船着場は今のピアのすぐ手前で

”Fish Hopper”の前です。

アリイドライブと堤防で埋まっています。

海の中に岩があり、知っていれば、ここだとわかります。

次の満月(6月4日)の干潮時だとよく見えます。

海の中は、津波にかなり動かされてはいますが

古いものがたくさん残っています。

500年前の史跡の上を呑気に泳いでいるのです。

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今日は、ケイキ(子供)イルカが背泳ぎをして

尾びれで逆さドルフィンキックをしているのを見ました。

”ママ!見て見て!面白いでしょ”

って感じで私たちも楽しませてくれました。

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この子はエンターテイナーらしくて

何回かジャンプもしていました。

よく見ると下腹部にコバンザメがくっついています。

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母の日にぴったりのポーズ、お母さんありがとう!!

 ウミの海、仔イルカ守る産みの親

 

コナの感染者はほとんど回復していて、

一人だけ自宅療養しているそうです。

ホノルルで9月に開催予定だった沖縄フェスティバルが

中止になりました。

 

マーラマ・ポノ🙏  マハロ・カコウ!皆様ありがとう

マハロ・ナーアクア!! マハロ・マクアヒネ(母)